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世にも不思議な人々65 間違っている人その3

阿蘇「しかし、山彦も鵺もどっか行っちまって、どうするよ?捕まえるも何も無いじゃんか……ってどうした一つ目?」
一目「ちょっと静かにしてくれ。今鵺を追ってるとこだから」
阿蘇「追ってるって……?ん、よく見たら何か出てるな……」
一つ目小僧の頭からはとても細い糸状の何かが出ていました。阿蘇さんがその糸に手を伸ばした瞬間、
一目「それに触るなァアッ!!」
思わず阿蘇さんは手を引っ込めます。
阿蘇「一体それは?」
一目「視神経に真皮の層でコーティングをしたものだ。これの先っちょに眼球を増やして鵺を追ってる。だから集中したいんだ」
阿蘇「そ、そうか」
数分後、一つ目小僧が叫びました。
一目「よっしゃ捉えたァ!」
阿蘇「どうした?」
一目「最高だ!鵺と一緒に山彦もいた!しかも変な奴のもとに集まってる!行くぞ!」
阿蘇「ふーん。よし、じゃあ俺ニ乗レ」
阿蘇さんが人外化して言いました。その姿はかつての姿以上に奇妙。身体の下の方から説明していきましょう。
背丈は6mほどで、蜘蛛を思わせる四本の脚が、一度下に曲がってから再び上に曲がって円盤状の腰に付いていて、そこから胴体が三つに別れて生えて、1mほど上で一つにまとまっています。胸部には一対の人間のようなのだけれどもやけに細長く地に届きそうな腕と、蜘蛛のような一対の腕が生えており、長さ1mほどの首に六本のうねる角の生えた頭がついている、という何とも不気味な姿でした。恐らく脚と背筋を伸ばせば10mを超えるでしょう。

  • 童謡系能力者がまた何かやってます
  • 阿蘇さんはどんどんヤバくなっていく。
  • 今月中に完結できるかな?
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