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ハブ ア ウィル —異能力者たち— ⒎サイレントレイヴン ⑬

「…ぅ」
…彼の言う通りかもしれない。でもそこまで言われると…
でも、と彼は続ける。
「…でも関わるかどうかは他人の勝手。こっちが何を言おうと他人の自由。—他人の思いなんて理解できないし」
「自由…」
思わずわたしは繰り返す。確かに、そこら辺は他人の自由だ…
黎はうつむきながらさらに続ける。
「他人の感情なんかよく分かんないし、理解できないし…だから勝手に関わられても基本的には何も思わないけど…でも…」
不意に彼が口ごもった。
「でも…⁇」
わたしは何を言おうとしてるのだろうと首を傾げる。
「何か干渉され過ぎそうで嫌…」
消え入りそうな声で彼は本心を叫ぶかのように言った。
「…」
黎はちろとこちらを見た後、逃げるかのように駆け出した。
「あ…」
わたしはそう言う頃には彼は視界から去っていった。
最後の方、何だったんだろ…ポツンとわたしは自分の中で呟いた。

  • ハブ ア ウィル —意能力者たち—
  • しばらくぶりです
  • pc相変わらず復旧しないのでスマホです
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