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雨の日の話

君は雨の日にだけ私の前に訪れる
少し、たった少し 寂しげな表情で
「おはよう」と言うんだ
まるで昨日 君と一緒に寝てしまったみたいにさ

そんな君は誰よりも空が好きで
よく一緒に星空を見たっけな
私の嫌な思いを消し去る景色を
一緒に探してくれたんだ

でも分かってる。
私の感情が口角をあげるほど
君が消えてしまいそうだったこと
私が悲しい顔をする度に
精一杯励ます君を見ていると
引き止めておく理由なんて
捨ててしまうのが正解かと思ったんだよ

君は「私の」雨の日にだけ 私の前に訪れた
少し、たった少しだけ
「おはよう」が聞こえた気がしたんだ

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