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吐く息と月の光と

吐く息が白くなったのに気づいて、また心が冷える。 容赦なく回り続ける地球上と短針。 守りたかった世界と守られなくても続いた世界の狭間を歩く。 掴みたかった未来はこんなものだったのか。 なりたかった大人とはこんなものだったのか。 生きづらくて、干渉が多いこの世界で、僕はうまく笑えてますか、何かを掴むために必死にもがき続けた両手の中はからっぽ。 キミは見透かしていたのかい、見栄と虚勢で着飾った僕の鎧を。 泣かなくても、叫べなくてもいい、もういいんだよ、なんて。

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  • いつか夢見た世界よりも、現実の自分はずっとゆらめいてて。だけど歩くしかないから、足元なんて見ないように、私は生きてます。
    きらきらが遠くに見えても、いつか感じた暖かさは、いつまでだって変わらないから。いつまでだって、否定したくないな、って。
    自分の信じる先に、他の誰にもなれない、自分のための未来、きっと、ありますよ。