薄紅の蕾は淡く頬を染めて 清廉の花弁は気高さを纏う いつか青い果実が美しく染まる日まで それは可憐で美しく 仄かに甘酸っぱい香りを残し またひとつ色を増す 燃えるようで 柔らかな指先のようで あまいあまい 世界の何処を探したって この色も香りもただひとつ 今日は貴方のためだけに