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逃げおおせず

冷たい風がふく こんなやりきれない夜に
一人外に出て 僕は何をしようとしたのか
缶コーヒーを買って 一人座ってみたはいいが
何をするでもなく
鼻歌を歌おうにも はやり歌のメロディーさえ 思いだせず
ただひとり 
傍らを風が通り過ぎる
飲みかけの缶コーヒーの口に 空気が渦を巻いて 
シュー、シュー、と 寂しい音をたてる
なにをしに来たのかと懸命に考えて
なにも当てがなかったことに気付く
どこに行くことも 引き返すこともできない僕に
ただ風が吹き付け 体だけが冷えていく
ふと
どんな日でも 生きるだれにも 
平等に
明日は来るという幸福に
少しだけ
胃のあたりがむかむかした

  • 習作
  • もう11月かよはえーなおい今年何してたっけ
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