冷たい風がふく こんなやりきれない夜に
一人外に出て 僕は何をしようとしたのか
缶コーヒーを買って 一人座ってみたはいいが
何をするでもなく
鼻歌を歌おうにも はやり歌のメロディーさえ 思いだせず
ただひとり
傍らを風が通り過ぎる
飲みかけの缶コーヒーの口に 空気が渦を巻いて
シュー、シュー、と 寂しい音をたてる
なにをしに来たのかと懸命に考えて
なにも当てがなかったことに気付く
どこに行くことも 引き返すこともできない僕に
ただ風が吹き付け 体だけが冷えていく
ふと
どんな日でも 生きるだれにも
平等に
明日は来るという幸福に
少しだけ
胃のあたりがむかむかした
詩というより小説の1ページを読んでいるような気分になりました。幸福に胃がむかむかすることもあるのかなあ。
レスありがとう。めちゃめちゃ嬉しいです。
本当は理屈の壁をすりぬけて心に染みこんでいくような「詩」の良さに憧れているんですが、僕が書くとどうしても小説じみた理屈っぽさが抜けないみたいです(笑)
生きていることの幸福を肯定して生きていかなくちゃいけないんですが、それに徹することってなかなか難しい。
昔、自分が書いていたものとすごく似た匂いがして、とても懐かしいです。
あったかい缶コーヒーが出てくる季節になると、
無性に自販機に寄りたくなります。
レスありがとうございます。
みんな同じようなことを考えながら先に進んでいくのかもしれませんね。
同じようなことがそれぞれの言葉で語られていくのでしょう。あんまり感傷的かもしれませんが(笑)