ため息の色は、紺色だった。 紙切れのような星が降っている。 君に言えないこと、ずっと転がしていた。 頬杖をついて、ビー玉のようにころころと。 意味ありげに目配せしながら、意味もなく。 目があった。 「元気ないの?」 途端に空が青く広がった。 自由を笑え! 飛びたい。 靴を脱いだ。 体の力を抜いて、私は飛べるよ。 そう言って笑ったら、君はそうだねって微笑んだ。