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クリスマスとミセスと私

駅の待合室から
もみの木が見える

私のことを嘲笑っているみたいに
きらきらひかっていて
いやに眩しかった

二人だけの帰り道

忘れないよ
アップルティーをくれたこと

忘れられないよ
アップルティーをくれたこと

君からもらうと
いつもより温かくて
いつもより甘酸っぱかった

なのに

ねえ、いつからだろう
冷たく感じるようになったのは

ねえ、いつからだろう
味がしなくなったのは

ねえ、いつからだろう

どれだけ考えても
わからないだろうな

はやく忘れよう
そう思ってイヤホンをつけるけど
そうさせてはくれないんだね


「  あのとき私は
 貴方のことが好きでした
   凍える冬には
 温かいその目がすくいでした

  貴方が好きでした 」

  • クリスマスとミセスと私
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