聖なる日の夜
喜びで 満ち溢れる街
奇跡を期待し浮つく 人々の心
温かく、
切なく、寂しい
光と色とで 綺麗に飾りつけられた景色
たった一日で
“特別な夜”は終わってしまう
まるで 何事も無かったかのように
日常がゆっくりと動き出す
でも それでいい
目には見えなくても
確かに光る小さな奇跡が
そこに在るから
ただ それだけでいい
どんなに凍える夜でも
そっと寄り添い 慰めてくれる
暖かなものが そこに在るだけで
この幸せが私にとっての
何より大切な贈り物だから
永遠なんて無くても
今生きているこの日々は紛れもない真実だから