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クリスマスとミセスと私

街は、クリスマスムードに包まれている。
それを横目に私は家路につく。
イヤホンからは、ミセスの曲が流れている。
部活の大会で思うような結果を出せず、落ち込んでいる私にとって、それは疲れや悲しさを癒してくれるものだった。

一度冷静になり、歩きながら、自分に問いかける。
『お前の努力は本当に足りたのか??』
『そもそも部活に対して今まで本当に本気になったことがあるのか??』
私は気づいた。努力なんて全然足りてない。
そもそも、部活に対して本気じゃなかった。嫌で、逃げていた。と。
次のチャンスは1年後、ちょうどクリスマスの季節だ。次こそは憧れの舞台への切符を掴む。そう誓った。 そのために、妥協はしない。次のクリスマスは後悔なく過ごしたい。

ふと、クリスマスツリーが目にとまる。
私はカメラを取り出し、シャッターを切る。
イヤホンからは、ちょうど、ミセスのStaRtが流れている。それは、悲しさや悔しさをを癒してくれるものから、自分を奮い立たせ、エールを送ってくれるものになっていた。
そう、ここからが私のStaRtだ。

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