いつもと違う。 小わっぱの表情が輝いている。 見守る両親の心が輝いている。 未熟な恋を実らせる結付が輝いている。 街路樹まで輝いているけど僕の心は暗いまま。 賑やかな町に圧倒される帰宅途中。 僕にとっては大きな騒音。 人波をかき分けながら帰路につく途中、聞き覚えのある音色が僕の歩を緩ませる。 奏でていたのは路上ライブのお兄ちゃん。 聞こえてくるのは「ロマンチシズム 」。 心が和んでいくのを全身で感じる。 僕の心が輝いたクリスマスのお話。