なぜか 粉雪が舞い散る予感 白い手袋のファーが 電柱にこすれて薄く汚れて 赤いチェックのマフラーが 白い息によく映えて どことなく暖かい イルミネーションの白い灯が 降りしきる雪に見えて そっと小指で 触れてみたりして 駅前のクリスマスツリーは 恋人たちの赤い頬を 静かに照らす 「もうすぐ冬だね」 と君が言ったのが つい昨日のように思えて 鮮やかなポップに彩られた 小さな書店に踏み込めば みなの足音が鈴の音に聞こえる MerryXmas。