何も知らずに画面を見つめている間に刻は一刻と 迫っていく。現実から目を背けている間に 大切な物が、大切な人が一つずつ消えていく。 ひとつ、またひとつと、声を出しても届かない。 名前を呼んでも聴こえない。だって、 その人が見ているのは幻想なのだから。