夕暮れ時に鳴き出した歯車が僕たちに別れを告げる。 また君に会えるのはいつになるだろう。いつだっていいけれど、だけどこの胸の中に疼くこれはそれを許してはくれないみたいだ。 衝動のままに歩き出せばきっと君を傷つける。だから僕はこのままでいい。胸の中を走り回る獣を見ないフリして後ろ向きに歩く。 どうせそう遠くはないのだから、日が昇ればまた会えるのだから、煙にまけ、現を抜かせ。 知らないふりをしていれば、きっと傷つくのは僕一人で済む。