ここまで僕を運んできた
惰性もついに失速して
足は虚しく宙を掻いて
仕方なくそこに佇むと決めた
「居場所がない」と嘯くけど
それを居場所にしていたんだな
「皆と同じ」をそれほど嫌うのに
孤独が怖くて仕方ないんだ
確かに僕は一人じゃないけど
僕は確かに独りだった
君はここにいない ここにはいないのさ
僕は誰と話しているんだろう
ここは僕の居場所じゃないから
仕方なくまた歩き出すんだ
前も後ろもない ただ茫漠の荒野
あてもなく彷徨うとはこの事だな
今夜も独りだ