あなたの言葉は 柔らかく私の肌を伝う指のように くっきりと感触を刻んでいく 泣き喚くより 泣き号ぶより ほろり、たった一筋の涙を流すことが 「綺麗」だと言うのならば たった今あなたのために あなたのためだけに この可憐な涙を流してみせよう 枕が濡れていたのは 昨日言葉を交わしたはずの君が 夢の中で「さよなら」を言ったからかな 心做しか 私たちが 出逢うことが 会話をすることが 二度とないように思えてしまったんだ