久しぶり。 僕のこと覚えてるかな。 ショパンのポロネーズが好きだった僕だよ。 君は星を見たことがないと言っていたね。 僕が「月がきれいだね」と言っても 君は「私には月は見えない」と答えた。 君の瞳はきれいだった。 灰色がかった目は 宝石のように美しく 枯れた街のように濁っていた。 僕のことを言葉で表せるのは君しかいない。 君のことを言葉で表せるのは君しかいない。 今日も僕は 君の存在を意識する。