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シーグラス

「忙しい」ってエゴにまみれた街の中で
酔いにも似た怒りにまかせて
暴れ出す奴らがいるから 名もない夢が壊される

曇天を映した波打ち際 原形のない漂流物が
僕と同じ顔して打ち上げられていた

明日になったらどうせ 
空っぽになって働くんでしょう
それなら今だけ忘れて
どこまでも駆け抜けていこうよ
砂浜を抉る足跡が潮風で薄れていく

あの日拾ったシーグラスは淡い青い空の色みたい
今でも捨てられずにポケットにしまい込んだまま

明日になってもどうせ
空っぽな日々は変わんないでしょう
それなら今だけ忘れて
叫ぶように歌っていようよ
ヒリヒリした心に染みる甘いスキャット

明日も頑張れるかな 頑張れなくてもいいから
一歩ずつ踏み出して 今日を越えてゆけ

  • シーグラスも破片じゃない頃があったんだよね
  • 意外と些細なことで壊されたんだろうな
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