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ある喜劇

カレンダーを燃やして暖をとる
1時間を1000円に変えながら
生きている
誰のことも愛していないから愛されないのかな
彼女が最後に言っていたことをもう何年も考え続けている
ころころと人に合わせて無難にやりすごしていく能力だけで生き残っている
空っぽだよ 脱け殻だよ 除け者にしておいてくれ
構わないから構わないでくれよ

もう折れようがないくらいに折れすぎて
まったいらになった心で
傷つかないで生きていく
それはもう死んでるのと同じじゃないかとか
気づいたりはしない

凍えた手に暖かかった缶コーヒーを抱えて
君の香水臭い部屋に手袋を取りに行く

忘れ物ばかりの人生
しょうがないばかりでできた
しょうもない人生

命を燃やして暖をとる
せめて誰かを暖められたらいい

燃え尽きたなら捨ててくれ
君の大好きな煙草みたいに

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