ガラスごしに今も見える
人気のないテラス席
うすい太陽 照らす席は
うすいコーヒーすすってる
ヒゲを生やした紳士が
あなただけ あなただけ
歳をとり 時のイタズラに
南京錠をかけられて
テラスにつながる扉は
今日も閉まったまま
夢見ごしにたまに見える
いつか笑ったテラス席
うすい太陽 照らす席で
うすいひとみに写ってた
冷めきったコーヒーが
いつの間に いつの間に
時は過ぎ また春がくれば
幸せ者でにぎわうの
テラスにつながる扉は
今日も閉まったまま