待合室で待っている。テレビが流れている。 一つの事を話している。それを盲目に受け入れる。 空気が揺れる。同時に周りの自我も出始める。 私はそれが嫌いだ。身体に浸透し染み付いた欲望。テレビでは高級なスーツに身を包んだ偉い人が 理想の正義を口にする。世間一般。 建前だけの清々しいほどの綺麗な正義感。 私は知っている。裏ではそれ以上の 汚れきった事をしていると。