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小さな小さな物語

誰も助けてくれない
誰もこちらを向いてくれない
誰も気づいてくれない
そう思った君へ

「助けて」って叫んでも届かなくて
「もう嫌だ」って言う気力もなくて
ずっと下を向いていた君へ

少しでいいから顔をあげて
涙は拭かなくても大丈夫
誰も笑ったりなんかしないよ
ここには僕しかいないから

お願いどうかここにいて
そう願った
でも誰も来ないで欲しい
そう思った

お願いどうか何も言わないで
そう祈った君
ただ肩に手を添えた彼さえも
厄介な存在に思えた

ほら
よく目を凝らして

君の声に耳を澄ます人が
きっといる

だから声を出して

君の声が聞こえる

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