2月の雨はネズミ色
静かなバス停を
乾いた心に滲みる朝は
新品のチェックの傘だけが
ささやかな慰めね
2月の空はココア色
泣いている街を
目の前を過ぎ去る車が
残してゆく無機質な音は
せめてもの紛らせね
だれか僕の靴箱に
優しさを置いてくれたら
この気持はどこまでも
晴れる気がする…
2月の君はカカオ色
泣いている僕を
一人残して云ったのは
今日の日が来るからなの
いちばん苦い日ね
だれか僕の靴箱に
優しさを置いてくれたら
この気持はどこまでも
晴れる気がする…