今朝いろんな人が観たと云う、わるい夢の欠片をぼくも、ふた口かじったしかめ面で生きている。 飛び起きたベッドのゆれ加減や、かけ布団の手触りがあの幻をぼくに観させたのだと、一瞬のちに知った真っ暗な部屋のつめたさがまだ残る首筋にフードを寄せて 滅多に観ないくせにふるえているのさ