満たされないものを、ひとつひとつ数えていたってそれはただのないものねだり ずぶ濡れになる、こころが 絶え間なく息をしていて 障子に指で穴をあけたときみたいに、光が見えたらいいのに どんなわたしも、わたしであるのに、わたしはなにかよくないものを隠したがるのだ 数えられないものを、数えたがって推し量りたがるから、だからわたしは空が飛べない 目を凝らしながらも、閉じている それじゃだめだと笑っておくれ 泣いたっていいと笑っておくれ