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私の超現代史

私の高校はカトリック系の学校です。したがって、ゆるいですが「宗教」という授業が週に1度あります。「宗教」は先生はおばあちゃん先生。

おばあちゃん先生だし、「宗教」には定期テストもないし、成績も出ない。
だからみんなの授業態度がひどい。具体的に言うと、授業受ける前から寝ようとする、授業を受ける前から別の強化の勉強を始める…など、
先生は気づいてないか気づいてるかは分からないけど、全く注意しません。
私はそんな中でも真面目に受けてます。本当にコクっと眠ってしまう時もありますが。少なからずみんなよりは「宗教」を理解していけてるつもりです。

その授業でのつい最近の出来事です。
いつもは元気で明るいおばあちゃん先生が、出欠を取り終えた第一声。
「私ね、昨日、他の担当してる2年生のクラスに行ったんだけど、ほかのふたつのクラスで、それぞれ3人に『前に話したことあるこの話覚えてる?』って訊いたんです。そうしたらどちらのクラス当てた子たちみんな『覚えてない〜』って言うんです。『私の授業、伝わってなかったかな、ダメだったかな、』ってその日家に帰ってからずっと悩みました。」

そう言われて、私はポロッと涙が出ました。
どこか、おばあちゃん先生の気持ちに「共感」しました、痛かったです。

「でも今日はね、このクラスに来るから、このクラスの子たちはちゃんとわかってるからと思って、辛い気持ちだったけど授業をしに来ました。」

でもそうおばあちゃん先生が真剣に授業についての悩みを打ち明けて、私たちのクラスへの信頼を語ってくれている間にも、堂々と寝てる人や堂々と内職をしてるひとが大勢いました。
確かに、私のクラスは授業で当てられた時に受け答えはしっかりします。
ですがそれは、なんと言いますか‘ 空気を読む ’受け答えです。

今回も、その先生が訊いた「この話覚えてるよね?」という質問に対して答えた3人は、「はい」とは言ったものの、空返事でした。それでもそのおばあちゃん先生は、とても喜んでくれて。それが逆に辛かった。
私にはどうしようもできないと、凄まじい無力感を覚えました。

ミセス先生の『CHEERS』で、「シンパシー壊れてしまった?」という歌詞が酷く刺さって…

どうしたら全ての人が「共感」できるようになるのか…
私はもう何もできません。

  • 長文大変申し訳ありません。
  • 誰かに共感して欲しかった。
  • 超現代史
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