口の周りをケチャップだらけにしてナポリタンを食べる幼児。
可愛い。
だがこれを大人がやったらどうだろう。
醜い。
可愛いと思われることもまれにあるが。
危ないと思われることもあるね。
子どものわがままは可愛い。
駄々こねたりして。
だがこれを大人がやったらどうだろう。
そういうことである。
子どもが可愛いのはなぜか。
無邪気だからである。
他者の気持ちに対する想像力が低いため、感情的になり、我を通すことで他者を不快にさせているということに気がつかず、いつまで経っても我を通すパターンから抜け出せない。
そんな大人が増えてきた。
つまり無邪気な大人。
無邪気で語弊があったら半分無邪気。
なぜ無邪気なままなのか。
無邪気なほうが得することが多いからだ。
金や物、サービスの点でね。
物質主義の人はそれでよい。
しかしながら、豊かな人間関係が得られることはないだろう。
もっとも無邪気な大人は豊かな人間関係なんて言われても理解できないだろうが。
それにしても、注文した目玉のせチーズハンバーグ定食がまだ来ない。
俺は店員をつかまえ、怒鳴りつけた。
もう三〇分近く待ってる。いくらなんでも遅すぎないか、と。
さらに、この店がいかに低レベルか、食べログに書くぞ、と。
したらすぐに目玉のせチーズハンバーグ定食が来た。
会計時、店長らしきが、割引券を何枚かくれた。
さすが、大人の対応だ。