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無題

くっきり浮き出た鎖骨へ噛み付いたら
君はどんな顔をするのかな

安心しきる君の緩やかな表情は
僕の一番大切なものだけれど
時折無性に歪めてしまいたくなる

すっきり骨張った指先を口に含んだら
君はどんな顔をするのかな

時間を掛けて築いた親友の称号は
何を置いても守りたいものだけれど
近頃は如何にも息苦しい

胸に巣食うこの想いの
奪った名前を付け直せば
僕は楽になれるかな
君は傷付いてしまうかな

でもさ きっとね

名前が違っていただけで
僕はずっと手渡してきたし
君はきっと受け取ってくれてきたのに

ラベルを貼り替えてしまっただけで
もうそれは別物になってしまうのかな
おぞましいものへ変わってしまうのかな

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