眩しさに目が覚めた
流れる景色は白い家ばかり
終点です。降りた私は
見たこともない団地の中
でも何故か懐かしいの
幼い頃 観た映画のような
涙が止まらないの
気づいたときにはもう
戻れない恋になっていた
途中で降りていたら今頃
2人 行先を持ったはず
時刻表は真っ白で
どこの町から来たのかも
何も思い出せないの
帰ってゆくカラスの群れ
灯ってゆく団地の明かり
聴こえてくる 家族の笑い声
涙が止まらないの
優しいあなたが笑った
あの町並と日々にはもう
戻れないのを知っている
1人 私は彷徨っている
眩しさに目が覚めた…