君の電話番号を覚えてしまった僕は 携帯を手にとり、無意識に君の番号を押す。 “あぁ、駄目だ”と言いながら ひとつひとつの番号を消していく。 君に届くはずのない思いを。 いくら僕が君の事を好いていても、 君にはもう、僕の事は見えていない。 君にみえているのは、 新しい未来と新しい出逢いなのだから。 僕は今日も、 覚えてしまった君の番号を無意識に押し、 ひとつひとつ丁寧に消していく。