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私服のとき

黄昏のステイション
向い側のホームに
あの人が立っていた
紺のジャケットが目に新しいのは
卒業したからなの

要らなくなった第二ボタンは
線路に投げるわ 思いきり
叶わぬ夢とご一緒に

私の中のあの人は
学生のままでいて
そのダサい私服より
快速電車があの人 連れ去るように
次の誰かのもとへ

役に立たない第二の私は
心の棚にしまって そっと
楽しい記憶とともに

要らなくなった第二ボタンは
線路に投げるわ 思いきり
叶わぬ夢とご一緒に

役に立たない第二の私は
心の棚にしまって そっと
楽しい記憶とともに

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