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the bell

どこからか鐘の音が。

僕にしか聞こえない鐘の音
自然と足は「そこ」へ向かう
かつて輝いていた「あの」場所へ
砂利を含んだ泥を踏む
白いスニーカーに飛ぶしぶき
彼が語った「あの」場所は
きっと近づいてきているはずで
彼女と歩いた「その」場所は
少しずつ少しずつ
離れていく

離れたくないと
行きたくないと
僕はだらしなく頬をぬらす

はやく行こうと
急がなければと
僕はその足を休めない

嗚呼

どこからか鐘の音が。

  • ポエムではない
  • セカオワ先生ありがとう
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