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別れ

いつだって君の言葉だった
いつだって君だけの言葉だった

10時の時報
耳元に当てたスピーカー
明かりを消して布団の中
教室のドアが開いた
10年を経て
深夜を告げる音
君はホームへと降り立つ
電車のドアが閉まった

当たり前なんてないんだって
僕らは知ってるはずだった
変わらないものなどないって
何度も聞かされていたはずなのに
君の声はもう聞こえない
君がいたはずの場所には
きっとそれで良かったんだ
そう言い放つけれど

送り出す詩などうたわない
勝手に出ていくくせに
手ぐらいは振ってやるさ
それが僕の精一杯だ
胸の奥に仕舞い込んだ
錠を開けるための鍵を
君に手伝ってもらわなくたって
見つけてやるさ ああ、見つけてやるよ

だからさようならを叫ぶんだ
「お別れ」をするために

  • とーやま校長へ届け!
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