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幻想(あるいは絵空事)

こんな晴れた日には
雨の降る幻想
耳を澄ませば聞こえるほどの雨音が
次第にざわめきを増し
アスファルトを叩いて
公園で泥が弾けて笑う
そんな日に僕は歌う
素敵じゃないか

こんな雨の夜には
星空の幻想
いつになく街は静まり返って
カストルは弟と語らい
アケルナルは誰かの夢を荘厳に
白鳥と鷲が舞い踊る
そんな夜に僕は歌う
素敵じゃないか

そう君は
二度と浴びることのない雨を
二度と見上げることのない星々を
まるで懐かしむように、呟いた

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