もっと速くもっと速く。
どれだけ走ればいいんだろう。
毎日を疾走する僕らのたどり着く先は
どこなんだろう。
恋愛に堕ちるのは僕らしくない。
確かに好きなあの子はいるけれど。
僕は見られてない。
勉強に走るのは僕らしくない。
僕は勉強苦手だ。
部活に走るのはなんだか微妙だ。
いつまで続けられるかわからないから。
走れば走れば走るほど僕の未来はわからない。
ねえそこの君。
君の走るコースと
僕のコースは
どこかで交わるかもしれない、そんなことがあるかもしれない。
だから一つ言わせてくれ。
どこかで僕と出会えたなら、きっと君には気づかない。
けれど僕は君と出会えることを夢見て今日も走っている。
いつか、面と向かって君に出会えるその日まで、僕はただ疾走し続ける。