深夜 月だけが賑やかな夜 人のすっかり途絶えた交差点 信号が忙しなく明滅する その青は闇と同化した 一片の風が 喉元の熱を奪っていく 静けさがやはりけたたましく 僕は小さな歌を唇に携える 静けさの叫びを打ち消すように 小さく 深夜 月だけが賑やかな夜 かつて君だけがいた世界に 今は僕が一人きりで 知らない目的地へと歩いている やっぱりこの夜はうるさいから 僕は歌うしかないみたいだ