公園のベンチに腰掛けて
ずっとずっと朽果てない夢を見てるよ
排水口に絡まった髪の毛みたいな夜
あの日を糸で手繰り寄せるように
切れかけの街灯に高速道路
愛して止まないアルミ缶ひとつ
もう二度と解けやしないから
ハサミでぷつんと切ってしまいたいけれど
それにすら怯えてずっと泣いているの
どうか僕のこと愛してくれないか
悪戯に傷つけたりしないで
目一杯抱きしめて欲しいだけさ
手を繋いでどこか
遠く遠くの田舎町にでもゆこうか
遮断機の向こう側でも水の底でも
どこへだって構わないけれど
ほら怪我をした指には僕が
絆創膏を貼ってあげるから
だからどうか君のこと愛させてくれないか
目一杯抱きしめさせて欲しいだけさ
ひび割れたスマホの画面も
深夜にこだまする秒針の音も
すすり泣きを慰めてくれやしないんだよ
どうかあの日のお前も幸せになれますように