校舎三階の窓枠が切り取った 空色のステージに 風が廻って光が差して バラ撒かれた花びらが踊り出す たとえば今この窓枠を乗り越えたとしても 重さなんて最初からなかったかのように 舞い上がって空を滑ってサクラ色のロンドは続く 教室の中で固まった私の溜め息だけ奪ったまま 毎年のように落ちてく前に不規則に何度も続く 春の終わりを告げる一瞬の煌めきを残したまま