君の低めの体温とともに 呼吸がひとり部屋をめぐる 決して速くはならない歩調は 起きている私には少し遅い 近く君の息してる音を聞きたくて わざわざ呼吸を止めてたんだよ 起きないでね、私の睡魔さん 君が私を誘惑したのだ 詰めていた息をほどいて 君とおんなじ歩幅で歩く 傾きかけの陽に 少し早めのおやすみを告げて.