他人の本棚を渡って渡って、やっと出会えたはずな のに頬にかすり傷覚えた魔法を自分のものにできな いあかぎれから菜の花が咲くどんな言葉も気持ち を、あなたをわたしを、軽んじているようで隣にい ることさえできないから決して埋まらない空白を一 緒に抱きしめるひとがいますようにと首と手を重ね て