ベランダに漏れる灯りが ひとつまたひとつと消えてゆく 汽水域の24時 遠くの工場地帯咳こむ星たち 常夜灯の下にはラブソングみたいな二人 頬を赤らめた月と囃し立てる夜光虫 さあすべてを忘れてムになろう 向かい合う闇の先 水を切る音に耳をすまして