好きだと言った君と
今では手も繋げない
君は隣にいるけど
多分もっと遠くにいるんだ
好きだと言った一年前
君は顔を赤らめ「はい」と言った
それから月日は流れ
二人は隣にいても独りぼっちだった
二人の目指す道は違った
たぶん今声をかけたら
別れがつらくなるだろうから
手も重ねられなくなった君が
僕と一緒に行った花火で
泣いていたのを知っているから
だから
だから
なにも言わずに
素振りも見せずに
バイバイと手を振る
もうつらい君を見たくないから
どうせ僕は
こんなことになったって
泣けやしないんだから
バイバイ
あなたのことが
好きでした
それだけです
どうか幸せに