まっしろなシーツがはためく 春の丘のうえで おおきな犬とたわむれて くるくるわらう少年 そのはるか遠くで おとなたちの身勝手な争いにまきこまれて うすい空のしたで まっかなおいしいりんごがたべたい それだけ言って目をとじた少年 ふたりはおなじ年のおなじ日に生まれた