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『愛憎劇の幕、その名はカーテン。』#5

「ねえ、おじいさん」
 リアムに呼ばれ、上げた顔にある二つの瞳は、何度泣いたのか赤く腫れており、そして、曇っていた。
「おじいさんだよね?メイドのお父さんて」
「メイド……シェリルのことか⁉シェリルは無事なのか⁉」
 鍵でかちゃかちゃと音を立てながら、リアムは答える。
「うーん、そんな名前なの?おうさまのことだから、たぶんそのおじょうさん無事だよ。はい、どーぞ。」
 開いた扉に、信じられなさそうな目で見つめる老人。
「本当に……?」
「うん。とりあえず出たら?」
 恐る恐る、といったように牢から出る老人は、依然夢を見ているかのようである。他の囚人の刺すような目にも関わらず道を進み、ついに外に出た。
「とりあえずおじいさんはこのローブを着て、この木の陰にでも隠れてて。その服じゃ目立つし、脱獄騒ぎを起こされても困るから」
「しかし__」
「俺はこれから、おうさまを狙った人のこと、殺しに行くからさ」
 老人の言葉を遮ったリアムは、屈託のない笑顔で応えた。

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  • レスありがとうございます:)
    私もずっとピーターパンさんの詩読ませていただいてて、本当に華やかで情景の浮かぶ詩をかく人だなあ、こんな詩をかきたいなあと思っていました

    そんな方にレスをいただいて、しかもあの詩は私の中でかなり挑戦してみた作品なので
    めちゃくちゃ嬉しいです笑
    ありがとうございます、もっと美しい言葉を紡げるよう頑張りますね

  • こんぶのおかゆさん》
    逆に嬉しい言葉をもらってしまったなあ。笑
    こんぶのおかゆさんの素敵な言葉たちを楽しみにしています(*^^*)

    このお話ももう半分くらいなので、もうちょっとだけお付き合いいただけると嬉しいです。