少しずつ少しずつ のびていく二つの影 少しずつ少しずつ 近づいていく二人の影 私ねぇ、君の考えていることわかるのよ 僕は曖昧に頷いて。 私ねぇ、君を操ることもできるのよ 僕は気のない相づちをうち。 私ねぇ、君の未来だって見えるのよ。 僕は小石を蹴りながら。 私ねぇ、私ね…… 涙を浮かべて笑う君。 わたしねぇ、君のことが好きなのよ。 どうしてわかってくれないの。 ごめんね ごめんね 僕には君みたいな力がないからねえ。 私ねぇ、君を操れるんだからねえ。