季節外れの花火が 静かな空へうちあがる。 誰も家から出てこない。 夏の花火ははりきって 出てこい出てこいと 大きな音を。 季節外れの夏の花火が 静かな空へとうち上がり いつもより音を鳴らしながら ダレカでてきてと泣き叫ぶ。 少し珍しい春の花火は 誰も出てこない街を見下ろし なにがあったのか考える。 とりあえず邪魔をしてはいけないと 誰にも気づかれずうちあがる 桜の花びらは音もなく散る。