はだざむい朝 どしゃぶりの雨のなか コートの襟をたてて うすよごれた花をもって 傘もささずにあるく こんな朝は きみの肌のぬくもりを 抱きしめたからだのあつさを なつかしく想う まんぞくにとべない鳥みたいに あがいていたぼくの手をにぎって きみは空にはばたいた ぼくのあたまのうえに いつもまとわりつくちいさな雲に きみは住んでいる ぼくも今からそこへかえる それじゃあまたね