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息吐く音が聞こえたから
あなたが近くにいると思ったんだ
カーテンは揺れない
ソファは沈まない
気づかないままでいたいな
聞こえたのは

いつから似たんだろうね
あなたと僕の息遣い
そうね、きっと
あなたの仕草も何もかも
多分思い出せてしまう

沈みかけた夕日に凭れ掛かる
目が灼かれてそこにあなたがいる
寄る辺ないや
そんな気がしただけで

***

息吐く音が聞こえたけど
少し水っぽくてあなたではないかな

もう見れなくなって下を向く
翳った涙がぽつり降り始めた

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