モノクロの街並みから
誰にも気づかれないように
君の手を引っ張ってヘルメットを頭に乗せて
どこへでも連れて行こう
緊張気味にはにかむ君の耳元で
聞き飽きたナンバーを口ずさみながら
エンジン全開でOn the highway
夕日が染めた道をどこまでも辿って進むよ
5時のチャイムを聞かないフリでgetaway
流れる景色に目を細めた君に
そのまま笑っていてほしいから
思わず零れた言葉が照れくさくて
スピード上げて掻き消した
「月の光が優しいのも
海に散って青く煌めくのも
理由はないけれど泣いてしまいそう」
なんて言って君は夜空を仰ぐ
何も持っていない僕だから
形無きものしかあげられないけど
今夜このままOn the my way
君が見つめる星を指差して名前を教えるよ
波が寄せる音を合図にgetaway
こんなにも幸せな時間にそのまま
動かないでいてほしいから
思わず手を伸ばして触れた髪が
風になびいて愛おしい
目を輝かせた君がいつも全てをくれたから
目的地をもう少し伸ばすことにするよ
明日はどこへ連れて行こうかな