君が笑っていた
君との距離は驚くほど近いのに
何も音が聞こえなかった
君は素直な笑顔を見せてくれた
初めて会った頃の笑顔みたいに
私と君の間に何もなかったかの様に
憎しみや恨みなどない
その感情自体を持っていないかの様に
清々しい気分になれる笑顔を見せてくれた
驚くほど近かった距離はいつの間にか遠のき
やがて姿が見えなくなった
意識がだんだんなくなって
目を覚ますと朝だった
何も変わらない平凡な朝
覚えていた夢は一つだけ
君が笑っていた